シンガポールの多様性について(←ちょっと真面目なタイトル)

久しぶりの日記になります。。。


シンガポールに来て、まずお腹をこわし、病院に行った話を書きましたが、

それから39度の高熱が出て、こちらに来てからの2週間はずっと具合が悪くて家で寝て過ごした・・・(ちーん。。。)

ホーカーズ(シンガポールのいたるところにある屋台村みたいなフードコート)のごはんを食べたあとから体調不良になったので、ホーカーズしばらくはやめておこう。。。


ホーカーズということで、今日はシンガポールのごはん事情について少し書くことにする。


こちらシンガポールでは、日本にはなんとなく常識としてある「料理はお母さんがつくるもの!」という観念が日本よりだいぶ薄い。。。

なのでお母さんが毎日料理をつくるかは、家庭によって本当にまちまちで、

私のだんなちゃんのお母さんは週に2~3日だけ夜ごはんをつくる。

お母さんはもう退職していて、悠々自適な生活にも関わらず、家にはメイドさんがいて、夜はしょっちゅう習い事に通っている。

なので、お母さんが習い事の日は基本的にお父さんがホーカーズで適当に何か買ってくる感じだ。(しかもお母さんが料理をつくっても、皿洗いや片付けはメイドさんが手伝ってくれるので、日本で普通にお母さんが料理するより何十倍もラクなのだ。。。)

別のシンガポーリアンの友達は、お母さんが毎日夜ごはんをつくってくれるけど、

また別のシンガポーリアンの友達はメイドさんが100%毎日つくるらしい。(←私のだんなちゃんのお母さんみたいに、ごはんはお母さんがつくって、片付けをメイドさんにやってもらうっていうのとはまた違うパターンだ。)

ごはん事情は本当に家庭の事情によってまちまちだ。。。


ごはんから少し話が進んで、これはごはんだけじゃなくて、シンガポール社会全体にいえることだと思うが、

シンガポール社会ではいろいろな物事に対して「こうあるべき」「これが普通」というような観念が基本的に日本より薄い。


例えば宗教に関して。。。

多民族国家のシンガポールには本当に多種多様な宗教を信じている人がいて、そのことがいろんな場面で日常的に影響を及ぼす。

シンガポールの仏教徒は、信仰心の厚い人が比較的多くて、

一緒に暮らしているだんなちゃんのおばあちゃんは敬虔な仏教徒なので、牛肉は絶対に食べない。

信仰心の厚い仏教徒はお年寄りに多いのかな~と思っていたけれど、

そうでもないようで、だんなちゃんの会社の同僚の女の子も仏教徒という理由で豚肉を食べないし(日本に旅行に来たときも食べなかった)、だんなちゃんのいとこのおばさん(60歳くらい)も牛肉を一切口にしない。。。

そうかと思えば、だんなちゃんの別のいとこはキリスト教徒で、"What the hell!"とかそういったスラングを言うと、ちょっと怒るらしい。。。しかもそのいとこのおばちゃんは、過去におばあちゃんをキリスト教徒に改宗させようとして家族内でちょっといざこざになったとか。。。

一方、うちのメイドさんはインドネシア人でイスラム教徒なので、豚肉を一切口にできない。なので、家でお母さんが料理するときやホーカーズで買ってくるときはメイドさんの食べるものだけ豚肉がない料理を用意しないといけない。

私のだんなちゃんの家族は中華系シンガポーリアンなので、家でごはんを食べるときは料理を大きなお皿についでみんなでシェアすることが多いのだけれど、

一つ一つの料理が乗った大皿に別々のスプーンが用意されて、ある料理のスプーンを他の料理をとるときに使ってはダメなときがある。それは豚肉が入った料理をとったスプーンをメイドさんが食べれる豚肉が入っていない食べ物につけるだけでもダメだからという理由。

こんなふうに日常的に宗教が影響している。


かと思えば、私のだんなちゃんは宗教に関して私と同じようなゆる~い感じで、そういうゆる~い人もシンガポーリアンには多い。

私のだんなちゃんは、私と同様にお寺にも行くし、神社にも行くし、ヨーロッパ観光すれば教会にも行くし、

牛肉も豚肉も食べるし、"What the hell!"もよく使います。。。(笑)

でも何かお願い事があればたま~に、お寺に行って線香あげたりしてるので、本人は無宗教と言いつつも、根はやはり仏教徒なのだろうか。。。(笑)

それでも、キリスト教徒ではない日本人の若者の大半が、教会(チャペル)で結婚式を挙げることに対しては、かなり独特な、おもしろい現象だと言っている。。。(←私もこれは昔からずっとそう思っていた。。。シンガポールでは、他の国同様、キリスト教徒じゃない限りは教会で結婚の誓いなんてしない。。。)


写真は先日、病み上がりの体で這いつくばって行ったシンガポーリアンの友人の結婚式の誓いの場面。↓

シンガポールではは披露宴の前に、披露宴の場所とは別のホールのようなところで、国の機関(ROM - Registry of Marriage)から指定された婚姻挙行者(Marriage Solemnizer)と両親の前でカップルが誓いの言葉を言って、婚姻届けのような書類にサインして、その後ホールに移動して披露宴を挙げるという流れがまあ一般的らしいが、

これも人それぞれで、婚姻挙行者の前で近いの言葉をいう儀式だけをホテルやROMで行って、披露宴はあげないカップルも最近はいるらしい。

ちなみに下はシンガポールの国の機関から認定された婚姻挙行者のリストが見れるリンク↓

私の場合は、日本で婚姻届けを提出し、その婚姻届けをすでにシンガポールでも届け出たので、婚姻挙行者の前での誓いの儀式はもうしなくていい。なので、残されているのは披露宴だ。。。

そして、これから披露宴会場探しが始まる。。。

あああああああ。。。。。頭が痛い。。。


とりとめもなくざっと書いてしまいましたが、

とりあえずシンガポールはいい意味でも悪い意味でも、社会的に「これが普通!」「こうあるべき!」というプレッシャーが日本よりは少ないよな~と考えている今日この頃です。


異なる人種が暮らす国なので、人種によって観ている映画やドラマ、聴いている音楽も同じだったり違ったりするし、

同じ中華系でも私のだんなちゃんみたいに、欧米の映画ばかり観て、欧米のポップミュージックばかり聴いて、たま~に台湾のポップミュージックを聴いて、それでも英語が自分にとって一番表現できる言語だと思っている中華系シンガポーリアンもいれば、

中国語の映画ばかり観て、中国語の歌ばかり聴いて、家族ともほぼほぼ中国語で話して、英語は家以外で使う言語だっていう認識の中華系シンガポーリアンもけっこういる。

シンガポールはマレー系やインド系の人もけっこう多いので、そうなってくるともっと多様な生活スタイルがあるんだろうなあ、シンガポールでマレー系やインド系の友達もほしいなあと思う今日この頃。。。



ということで、とりあえず今日はここまで。

あ、こちらで新しい仕事始めました。

また何か書きます。




らいおんの国からこんにちは

Life of a Japanese Girl in Singapore らいおんの国シンガポールで、ゆるきゃら系シンガポール人と結婚し、暮らしている日本人女子(?)のブログです。

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