シンガポールのメイドさん事情

今日はシンガポールのメイドさん事情について。。。


シンガポールはメイドさんがいる家庭が日本よりかなり一般的で、

小さな子どもやお年寄りがいる家庭ではメイドさんを雇っている確率が高い。

シンガポールでは日本ほど老人ホームや老人のデイサービスが普及していないので、お年寄りの介護は基本それぞれの家庭でしている。

なので、小さな子どもやお年寄りがいる家庭がメイドさんを雇う場合は、メイド税が割引になるなどの優遇措置がある。


私のだんなちゃんの家でも、80歳を超えているおばあちゃんがいるので、

主におばあちゃんの介護のために雇っているインドネシア人のメイドさんがいる。

メイドさんの歳は多分22歳くらいで、結婚しているらしい。

無口なのでお互いについて詳しく話したことがないので、それ以外あまり知らない。

私も自分から積極的にいろいろ話しかけたりしないので、よくわからないけど、私はうちのメイドさんのことが好きだ。

なんでだか言葉では表せないけど、無口だけど、雰囲気が好き。

だんなちゃんのお母さんがおもしろい冗談を言ったりしたら、小さな声でくすくす笑う。

ちなみにうちのメイドさんはイスラム教徒で豚肉が食べれないので、いつもごはんはお母さんが別のものを用意する。



うちのメイドさんはインドネシア人だけど、シンガポールでダントツ多いのは、フィリピン人のメイドさん。

メイドさんにとって週1日のお休みの日曜日になると、繁華街オーチャードロードのラッキープラザっていうショッピングセンター的なところは、メイドさんでごった返す。。。

なぜラッキープラザなのかは私は知らないけど、多分売ってるものが比較的安いのか?

ラッキープラザ↓

ラッキープラザ以外だと、ボタニックガーデンも日曜日のメイドさん率高い。

この前だんなちゃんと日曜日、ボタニックガーデンを散歩していたら、そこらじゅうでフィリピン人メイドさんたちがピクニックしていた。。。

フィリピン人は基本的に陽気な人たちなので、フィリピンの音楽を聴きながら踊ったり、歌ったりしている人たちもいて、日本のお花見的などんちゃん騒ぎ状態になっているところもあった(笑)

ボタニックガーデンのウェブサイトとこの前行ったときの写真。。。

(メイドさんのどんちゃん騒ぎは写っていない。。。)↓


ほかにメイドさんが多く集まるのは、イーストコーストパーク。。。

シンガポールに来たばかりの頃、土曜日の夜にイーストコーストパークに行ったら、そこらじゅうでテント張ってキャンプしてる人たちがいて、

「わー自然が少ないシンガポールでもキャンプができるんだー!」と思ってだんなちゃんに「私もキャンプしたい!」って言ったら、「まじでやめといたほうがいい」と速攻真顔で却下されてしまった。

なぜか理由を聞いてみたところ、実は土曜日の夜にイーストコーストパークでキャンプしているのは、フィリピン人メイドとインド人建築現場労働者のカップルがほとんどらしい。

シンガポールに出稼ぎ労働者として来ているフィリピン人メイドさんとインド人建築現場労働者のカップルは、日曜日になるとラッキープラザ周辺でもよく見かけるが、

彼らはホテルに泊まるお金はないので、無料の公園で土曜日の夜テントを広げてその中でごにょごにょごにょ・・・みたいな感じらしい。

わー!もしもそれ知らずに山ガール的な服着て、のん気にキャンプしに行ったら、完全に1人場違いなボケ日本人で超危なかったじゃん!笑 ふー。。。


実際、フィリピン人メイドさんとインド人建築現場労働者のカップルは本当に多くて、

私の旦那ちゃんのお母さんいわく、フィリピン人メイドさんは家に誰もいないときにインド人彼氏を勝手に連れ込むなんてこともごくたま~に起きるらしく、

そういう面倒を避ける意味もあって、インドネシア人メイドさんを雇っているらしい。



でもインドネシア人メイドさんはインドネシア人メイドさんでいろいろと問題があるらしく、

インドネシア人メイドさんはフィリピン人メイドさんよりもど田舎出身の確立が高いらしく、

過去に高層ビルで過ごした経験や見たことすらがない人も多いらしい。

でシンガポールに来て、高層マンションでメイドとして働いて、洗濯物などを干しているときに、洗濯ものが危ないところに落ちちゃって、それを無理に拾おうとして、落下して怪我したり最悪死んでしまったりっていうケースもあるらしい。

高層ビルがどれだけ高くて、落ちたらどれだけ危険かっていう概念がそもそもないらしい。。。

うーん・・・考えさせられる・・・



あと、シンガポールでは結婚・出産後も外でバリバリ働く女性が多くて、

子どもの面倒でもお年寄りの介護でもメイドさんがかなり大きな役割をはたしている家庭が多い。

街でよく見かけるのは、メイドさんが子どもをスクールバスのバス停で送り迎えしている光景や、メイドさんがお年寄りと一緒に電車に乗っている光景、買い物リストを手にスーパーで買い物している光景。。。

フィリピン人やインドネシア人のメイドさんは肌の色が中華系シンガポール人と違うので、すぐにわかる。

本当にメイドさんたちはシンガポールの日常の風景に溶け込んでいる。


でもたまに、メイドさんに両手いっぱいに大きな荷物を持たせておきながら、自分は何も持たずにその隣を悠々と歩いているシンガポール人とかを見ると、なんだかもやもやした感情を抱いてしまう。。。

もちろんお金を払って雇っているのだから、その分の労働をしてもらうのは当然なんだけど、

お金を払ってるんだから重たい荷物を全部持つのは当然!みたいな態度はどうなんだろう・・・と思う。。。

もちろんそんな態度をとるシンガポール人ばかりではないけど・・・

私のだんなちゃんのお母さんは、メイドさんの誕生日プレゼントも買うし、

スマホもお母さんが買って渡しているものだし、

外で重たい荷物を大量に持ってるのなんて見たことないし、

基本夜8時以降は仕事を頼まないようにしているし。。。

メイドさんは雇われる家によってラッキーな人とそうじゃない人の差が本当に激しいと思う。


シンガポールでは、メイドさんになんでもやってもらって、家事が一切できない人もかなり多い。

私の友達のシンガポール人の女の子は、別に大金持ちってわけでもないのに、家にふたりもメイドさんがいて、今まで家事を一切したことがないらしい。。。

その子は最近結婚して、来年家を買ってその新しい家に引っ越すまで旦那さん家族と一緒に住んでいるんだけど、旦那さん家族はメイドさんがいない家庭らしく、ごはんは基本毎日ホーカーズセンター(屋台)で買ってきて、洗濯は旦那さんのお母さんがしてくれるらしく、

自分の下着まで旦那さんのお母さんに洗ってもらうわけにはいかないから、ということで、

自分で自分の下着を洗うのが人生初めてで、めんどくさい!とグチっていた。。。

しかも、旦那さんのお母さんの洗濯の仕方が自分の実家のメイドさんの仕方と違って嫌らしく、1週間に1回、実家に1週間分の自分の服を持って帰ってメイドさんに洗濯してもらっているらしい・・・

その子はシンガポールで名門大学を卒業して、高給取りの仕事に就いていて、幼い頃から家事なんてしなくていいのよ、って言われて育ったのかもしれないが・・・

なんというか、果たしてそれでいいの???って思ってしまった。


日本みたいに女性と男性が共働きでも女性の家事負担のほうがやっぱり大きくて、

親を介護するのもやっぱり女性が大半で、

女性は家事できなきゃ!みたいなプレッシャーがまだまだ強い国もそうとう病んでると思うけど、

シンガポールもそれなりに病んでるなあと思う今日このごろ。。。


私のだんなちゃんも、小さい頃からずっとメイドさんがいる環境で育ったから、家事という家事をほとんどしたことがなくて、

日本に来て私の単身アパートに泊まって、そのとき生まれて初めて食器洗いをしたと言っていた・・・ 一体どこのぼっちゃんだよw シンガポールではHDB(政府団地)に暮らしてるくせに。(←)


あとは、親よりもメイドさんさんとの距離が近い子どもが出てきたりと、シンガポールではメイドさん事情がいろいろと社会問題になっていて、映画にもなった。

映画の題名は「イロイロ」。シンガポールに出稼ぎにきたフィリピン人メイドと、シンガポール人の男の子の話だ。

私はまだこの映画を観ていないので、早く観たいと思っているんだけど、シンガポールはDVDレンタルショップがないので、ネットフリックスとかで見るか、正規DVDを買うか、違法ダウンロードするしかない・・・(ちなみにこの映画はシンガポールのネットフリックスにはない。)

私の友だちのシンガポール人の女の子は、もし今フィリピンやインドネシアとシンガポールの関係が悪くなって、それらの国々がもうシンガポールにメイドさん送りません!ってなって、シンガポールからメイドさんがいなくなったら、どうするんだろう・・・(今から家事を一から学ぶしかないよね)



とまあ、シンガポールのメイドさん事情についてとりとめもなく書いてみましたが・・・

今日はここまで。。。


らいおんの国からこんにちは

Life of a Japanese Girl in Singapore らいおんの国シンガポールで、ゆるきゃら系シンガポール人と結婚し、暮らしている日本人女子(?)のブログです。

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